子供の名付け(命名)の考え方と注意すべき点を整理してみた

出産前に考えておきたいのが赤ちゃんの名前。

名前は親からの最初のプレゼントであり、赤ちゃんにとっては一生付き合っていくもの。そう考えると名前を考えることは責任重大です。

私もその責任感から非常に悩んでいます。

この記事では、名前の考え方や、名前をつける際に注意したいことを整理してみたいと思います。

基本的な名前の考え方

まずは名前の考え方のケースをいくつかご紹介したいと思います。

自分の趣味から考える

自分の趣味や好きなことから名前を考える方法です。一番考えやすいのがこの方法かもしれません。

具体的な例を挙げるなら次のようなものになるでしょうか。

  • 好きなスポーツ選手
  • 映画や小説の登場人物
  • 歴史上の人物
  • 自分が尊敬する人や好きな芸能人など
  • 自分の趣味から連想される言葉

自分の趣味から考えた名前なら親としても愛着が沸きそうですよね。

ただし、まだ生きている有名人の名前を使うときに注意したいことがあります。

今は人気絶頂だったり高名な人であったとしても、今後何らかの不祥事やスキャンダルによってマイナスイメージがついてしまうこと可能性が考えられます。

過去に一世を風靡したような人であっても、その後に人気が衰えて「あの人は今」系の番組で地味な現在の姿が紹介されることもありますよね。

そのような人が自分の名前の由来だとしたら、名前をつけられた子供としては非常に微妙な気持ちになるのではないでしょうか。

有名人の名前を使う場合には、歴史上の人物が無難かもしれません

漢字が持つ意味やイメージから考える

漢字は1文字で様々な意味があります。また、漢字を見たときに、そこから連想するイメージがあったりもします。それらの意味やイメージなどから、使う漢字を選ぶという方法があります。

たとえば親が赤ちゃんに期待することとして、『どんな人間になってほしいのか』と『どんな人生を送って欲しいのか』というものがあります。ケースごとに、代表的な漢字をご紹介したいと思います。

『どんな人間になって欲しいか』を基準に考える場合には次のような漢字が考えられます。

  • 心が広くおおらか:大、広、拓、雄、平、安、裕、康、温、敦、樹
  • 明るくさわやか: 光、明、風、爽、涼、快、健、晴、郎
  • 強く若々しく:早、萌、新、春、若、初、
  • 思いやりがあり誠実: 慎、誠、聡、義、廉、真、礼、愛、優、和、良
  • 勇気を持ち情熱的: 武、志、克、勇、猛、大、盛、利、昇、鋭
  • 知性があり論理的: 英、知、聡、賢、理、説、智、佳、哲、悟、
  • まじめで正直: 公、直、真、努、忍、志、律、義、清、忠、正

『どんな人生を送って欲しいか』を基準に考える場合は次のようになります。

  • 幸運で幸せな人生: 宝、富、豊、恵、安、和、愛、裕、結、
  • 清く潔い人生:清、怜、純、潔、
  • 夢と希望に満ちた人生:叶、希、志、拓、展、創、進、明、飛、翔、翼
  • 自由な人生: 翼、遥、希、望、由
  • 苦難を乗り越える人生: 己、遥、克、偉、凌、隆、
  • 誰からも愛される人生: 恵、真、博、誠、慈、朋、純、幸、友

季節や自然、地名などから考える

季節や自然を表す漢字を使う名付けかたもあります。

季節を表す漢字を使うなら、春なら陽、爽、華や萌、夏なら帆、涼、鈴や航などです。また、自然を表すものとしては、海なら渚、清、潮や汐、山なら岳、渓、河や谷などでしょうか。

どれを選ぶかについては、夫婦を基準に考える方法と、赤ちゃんを基準に考える方法が考えられます。

夫婦を基準にする場合なら、2人が初めて出会った季節、初めてデートをした場所、思い入れの深い旅行先などが考えられます。他にも、2人が好きな季節や植物をイメージさせる漢字を使うというのもいいでしょう。

子供は夫婦2人の愛の結晶でもあります。その思いを反映させるという意味で、夫婦の思い出にちなんだ名前をつけてもいいと思います。

赤ちゃんを基準に考える場合は、赤ちゃんが産まれた日や季節、天候などから連想する方法があります。

たとえば、生まれた季節から連想する漢字やその季節にちなんだ植物の名前を使う。また、生まれた日の天候から、初雪が降った日なら「雪」、夏の太陽がまぶしい日なら「陽」、などを使うのもいいのでしょう。

チェック

名前の読みや使う漢字の候補が絞られたら、最終的な名前を決める前にチェックしておきたいことがあります。

名前に使える漢字を使っていますか

子供の名前には戸籍法で定めらた漢字だけを使うことができます。それ以外の漢字を使っても役所で受け入れてもらえません。

一般的に使われている漢字であればほぼ大丈夫だと思いますが、念のために事前に確認しておきましょう。

名前に使える漢字は、こちらの法務省のページ(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji86.html)で確認することができます。

音の響きは悪くないですか

両親にとっては子供の名前は何度も呼ぶことになるものです。また、子供にとっては周りの人から一生呼ばれるものでもあります。

念のため次のようなことも確認しておきましょう。

  • 実際に口に出したときの響きがおかしくないか?
  • 名前の呼びにくくないか?
  • 音の聞き取りやすいか?
  • 変なあだ名になりやすくないか?

多くの人がわかりますか

名前に使える漢字として法的に認められているものであれば、それをどう読ませるかは基本的には自由です。

しかし、絶対に初見の人が読めないような当て字を使うのはやめたほうがいいでしょう。

難しすぎる漢字を使うのもできるだけ避けた方が無難です。

いくらメールやLINEなどが普及したとしても、自分の名前を口頭で伝える機会というのは意外とあるものです。

そんなとき、難しくても「漢字の薔薇のバです」のように伝えやすいものならいいですが、日常的にほとんど使われない漢字だと口頭で説明するのが大変になってしまいます。

漢字の意味や名前の由来を確認しましたか

使う漢字を音の響きや見た目のイメージだけで決めてしまうのは待ちましょう。

漢字の中にはマイナスの意味を持つもあります。特に小説や漫画のキャラクターの場合、その性格など表現するためにあえてマイナスイメージを持つ漢字をつかっていることがあります。

名前の漢字を考えるときにお勧めなのが漢和辞典です。漢和辞典の中には漢字がもつ意味や、成り立ちが書いてあります。そして、音読み、訓読みなどの他に、名前で使われたときだけの読み方が書いてあります。

上手く使えば、自分がイメージしたとおりの漢字が見つかるかもしれませんよ。

漢字の意味だけでなく、名前の由来なども確認しておいた方がよいでしょう。

例えば「伊織」という名前。元々は男の名前ですが、最近は女の子の名前として使われることも多いようです。詩織や香織などの女名と似ているためにそうなったと思われますが、わかる人からしたら非常に違和感を抱くものです。

バランスが悪くないですか

名前は全体のバランスも大事です。

名字とあわせて全体が長くなりすぎてもだめですし、難しい漢字や簡単な漢字だけでもバランスが悪くみえるものです。

もし姓が難しい漢字だけなら、名のほうはシンプルな漢字を使うことで全体のバランスが良くなります。

また、佐藤や鈴木といったよくある姓の人の場合、名もありがちなものにしてしまうと、他人と同姓同名になる可能性が高くなります。そのような場合には、名のほうは少し凝ったものにするなどして工夫しましょう。

まとめ

子供の名前をいい加減につける親はほとんどいないと思います。

しかし、いくら両親が強い思いを込めてつけた名前であっても それが変なものであれば、イヤな思いをするのは子供です。

自分の大切な子供ですから、悲しい思いをするようなことは出来るだけ避けてあげたいですよね。

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