AnkerのiPad用キーボードカバー『TC930』の使用感とおすすめポイント
外出先でもiPadを使って文書作成を行うためにキーボードカバーを購入しました。
同じようにキーボードカバーの購入を検討している方の参考のためにレビューしてみたいと思います。
こんな人におすすめ
次のような人にはこの商品をおすすめできます。
- Mac標準のキーボードと同じような打鍵感がよい
- 背面にハードカバーをつけた状態でもキーボードを使いたい
おすすめできる理由も含めて詳細をご紹介していきます。
初回のペアリングも簡単
購入後、最初のペアリングは簡単に行えます。
まず「Fn + C」でペアリングモードに入ります。ペアリングモード中に、iPadのBluetoothメニューからキーボードを検索して選択します。画面にパスコードが表示されるので、それをキーボード側から入力すればペアリング完了です。
ペアリングの方法は一般的なBluetoothのキーボードの場合と同じですね。
もちろん、一度ペアリングすれば、次回以降はキーボードの電源を入れるか、キーボードがスリープモードの場合には何らかのキーを押せば、すぐにiPadと接続されて使える状態になります。
スリープモードは、電源を入れた状態で15分間何もしない状態が続くと自動的に変わる仕組みです。
主なショートカットキー
上の写真でもわかるかと思いますが、主なショートカットキーは次の通りとなっています。
キー | 操作 |
---|---|
Fn + ` | ホーム(= ホームボタンと同じ) |
Fn + 1 | 明るさダウン |
Fn + 2 | 明るさアップ |
Fn + 3 | ソフトウェアキーボードの表示/非表示 |
Fn + 4 | コピー( cmd + cと同じ) |
Fn + 5 | 貼り付け( md + vと同じ) |
Fn + 6 | 入力方法切り替え( cmd + spaceと同じ) |
Fn + 7 | 前の曲 |
Fn + 8 | 再生/一時停止 |
Fn + 9 | 次の曲 |
Fn + 0 | ミュート |
Fn + – | 音量ダウン |
Fn + = | 音量アップ |
Fn + delete | ロック(電源ボタンと同じ) |
一般的なショートカットキーはほぼ網羅している感じですね。
背もたれが便利
iPad用のキーボードとしては珍しく、この商品にはiPadを支える背もたれがついています。
iPadを設置する溝のところにスイッチがあり、これが押されることで背もたれが立ち上がる仕組みです。
単純に溝にiPadを置くだけの機構よりも背もたれがあったほうが安心感があります。
また、背も垂れがあることで、ハードカバーをつけた状態のiPadでも利用できるというメリットがあります。
ハードカバーをつけた状態だと本体の厚みが変わるために、溝に置くだけのキーボードの場合には溝にはまらずに上手く設置することができません。しかし、背もたれがあることでiPadが完全に溝にはまらなくてもiPadを設置することができます。
iPad以外にも、カバーをつけた状態のiPhoneを設置することもできちゃいます。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、下の写真では実際にハードカバーをつけた状態のiPadを設置しています。
カバーなしの場合と比べ多少角度がきつくなりますが、利用に支障をきたすほどではありません。
本体の背面にもハードカバーをつけて守りたい方にはお勧めです。
Macのキーボードに近い打鍵感
Mac標準のキーボードと比較すると、打鍵感は少しだけ固めで、反発する力も若干強く感じました。少しだけメカニカルキーボードに近いような印象です。
キーピッチは狭めではありますが、Macのキーボードに慣れている人なら、特に違和感を感じることなく使えると思いますし、人によってはMacのキーボードよりもリズミカルに気持ちよく打鍵できるかもしれません。
以前にロジクールのキーボードカバー(ウルトラスリムマグネットクリップキーボードカバーfor iPad Air)を使ったことがありましたが、そちらはストロークも浅めで打鍵感も固かったため、使っていて非常に違和感を感じました。この商品よりも値段は高いものでしたが、Macのキーボードに慣れている人なら、こちらのほうが使い心地はよいと思います。
注意したいのは打鍵時の音ですね。カチャカチャとすこし大きめの音がします。これもメカニカルキーボードのような印象を受ける一因かもしれません。
特にスペースキーを押したときには大きい目の音がします。スペースキーは日本語変換時に使用するので、どうしても使わざるをえません。
試しに通勤電車の中で使ったことがありますが、変換の度に「カチャッ」と大きめの音が車内に響いてしまうため、周りの目が気になって使い続けることができませんでした・・・。
電車の中のように静かな場所だと音が目立ってしまいますが、カフェなどの音楽が流れていたり、周りで話し声がするような場所であれば、それほど気にせずに使えると思います。
コストパフォーマンスが高い商品
iPad用のキーボードカバーとしてはそれほど高価な商品ではありませんが、打鍵感や機能などを考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。
キーの音が少し大きめのこと以外は悪い点も見当たらないので、これからiPad用キーボードの購入を検討している方にはお勧めできる商品です。