スマホを水没させた!そんなときの対応と復活・復旧の方法は?
先日の記事で水没させたスマホを復旧させる商品「リバイバフォン」を紹介しました。
水没したスマホを90%の確率で復旧させてくれる便利な商品ですが、本体サイズが大きいiPhone6Plusなどのファブレット、タブレット端末では利用することができないという弱点がありました。
今回は、スマホを水没させてたときに一般的にやってはいけないことと、リバイバフォンのような専用グッズを使わずに復旧する方法を紹介したいと思います。
目次
スマホを水没させた後にやってはいけないこと
リバイバフォンの記事でも紹介しましたが、リバイバフォンを使う際、復旧確率を高めるための対応の1つとして、復旧するまで電源を落としておくというものがあります。
これは電源を入れることによってショートをおこし、電子部品が壊れてしまう可能性があるためです。
電源を入れたままにしたりON/OFFを繰り返すと故障の原因になりますが、この他にも水没したスマホにやってはいけないことがいくつかあります。
まずはそれらを紹介したいと思います。
スマホを激しく振ってはダメ!
スマホが水没してしまった場合、よくやる対応の1つがこれではないでしょうか。
本体の中に入った水を排出させようとしてやってしまいがちなことですよね。
私も以前、ガラケーを水没させて壊してしまったことがありましが、その時は思いっきり振りまくってました。
しかし、この行為はNGです。
理由は、本体を振ることによって、それまで水が侵入していなかったところにまで水が入ってしまう可能性があるからです。
ドライヤーで熱風をあててはダメ!
これも出来るだけ早く乾かそうとしてやってしまいがちなことですね。
ドライヤーを使う際に注意しなければいけないのは、熱風をあてないということです。
スマホな精密部品のかたまりなので、その中には熱に弱いものもあります。それらがドライヤーの熱によって故障してしまう可能性があるのです。
水没では壊れなかった部品がドライヤーの熱で壊れてしまったら悲しすぎます。
もしドライヤーを使って水分を飛ばすときには、熱風ではなく冷風を使うようにしてください。
専用グッズを使わない復旧方法
ここからは専用グッズを使わずに出来るだけ身近な物を使って安価に復旧させる方法をご紹介したいと思います。
1. まず電源を落とす
水没させてしまったとき、すぐに動作確認したくなる気持ちはわかりますが、まずはその気持ちをぐっと押さえて電源を落としましょう。
特に電源ON/OFFを繰り返す行為はショートの原因になるので絶対に避けてください。
2. 可能な範囲で分解し水分をよく吸い取る
次に水分をとりますが、このときバッテリーを取り外したり、SIMカードやSDカードを抜くなど、可能な範囲で分解したり部品を取り外した上で水分を拭き取るようにしましょう。
これは、不純物を含んだ水分をできるだけとっておくことが目的です。
このとき、説明書で利用者に許可されている範囲でのみ分解や取り外しを行ってください。
特殊な器具を使ったりして無理に分解すると故障の原因になります。
また、水を拭き取るときはゴシゴシこすったりせずに、タオルなどを軽くあてて吸い取らせるようにしてください。
3. 精製水でよく洗う
水没により故障する原因の1つは、水道水の中に含まれる塩素やミネラルなどの成分によってスマホの部品が腐食を起こすことです。
「リバイバフォン」は、これらの腐食の原因となる成分を洗い落としてくれる商品でしたね。
ただ、リバイバフォンのような専用の商品を使わずに済ませたい場合には「精製水」を使うという方法もあります。
精製水とは、水を濾過したり蒸留することで、不純物を取り除いた純度の高い水のことです。精製水よりも更に純度が高い「超純水」というものもあります。これらは純度が高いため、金属を腐食するような成分がほとんど入っていません。
このような水を使ってスマホを洗うことで、腐食の原因となる成分を洗い流す効果が期待できるというわけです。
「精製水」であれば一般的な薬局やドラッグストアにもあるので容易に購入可能です。500mlで100円程度でしょうか。
使い方は簡単、ジップロックやタッパーなどの容器に市販の精製水と水没したスマホを入れよく洗います。水を交換して3回ほど繰り返せばOKです。
洗った後はよく水分を拭き取っておきましょう
4. シリカゲルで乾かす
表面を拭き取っただけではスマホの内部に水が残っている状態です。
不純物を含まない精製水であっても、長時間にわたり濡れたままになっているのはよくありません。
そこで、できるだけ早く乾燥させるために利用するのが乾燥剤のシリカゲルです。シリカゲルは100円ショップなどで安価に購入可能です。
水分を拭き取ったスマホとシリカゲルをジップロックなどの容器や袋に一緒にいれて密封します。このまま放置すれば、シリカゲルがスマホの中に残った水分も吸収してくれます。当然、一緒に入れるシリカゲルの量が多い方が早く乾くことになります。
ちなみに、スマホが水没したときの救急キットとして、一般的なシリカゲルよりも吸湿性を高めた乾燥剤などもあります。
「BHEESTIE (ビーズティー) 」はそんな商品の一つ。シリカゲルと比較して、なんと7倍も吸湿性が高いようです。
これも専用の袋に乾燥剤とスマホを一緒に入れることで濡れたスマホをできるだけ早く乾燥させることを目的とした商品です。
サイズはSとLの2つがあるようなので、自分のスマホの大きさに合わせて選ぶことができます。
同様の商品は他にもいくつかあるようですので、いろいろ探してみるとよいかもしれませんね。
いざという時の備えが大事
最近はスマホの中に大事なデータがたくさん入っているという人も多いのではないでしょうか。
パソコンにデータをバックアップしている人もいるでしょうが、毎日バックアップしていない限りは、どうしても最新の状態との差分が発生してしまいます。
データのバックアップがあっても、新しい端末を購入して最新の状態に戻すのは結構面倒なものです。また、全てのデータをバックアップしていたつもりでも、一部のデータがバックアップ対象になっていなかった! ということもあり得ます。
また、壊れたスマホを新たに購入する費用も馬鹿になりません。
やはり、スマホを水没させてしまった場合には、それを復旧できるのが一番ということになります。
そんな万が一の場合に備え、復旧方法を頭に入れておいたり、復旧をサポートする商品を手元に置いておくのがよいのではないでしょうか。