漢方の名医が教える抗酸化作用の高い食品は?抹茶レモンティーで動脈硬化予防

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日本薬科大の教授で、漢方治療を行う百済診療所の院長も務める漢方の専門医の丁宗鐵先生が、解決スイッチで抗酸化作用のたかいオススメの飲み物を紹介していたので気ままにまとめて見たいと思います。

LH比で動脈硬化のリスクを判断する

皆さんは、自分が動脈硬化になる可能性がどれくらいあるかを把握していますか?

動脈硬化のリスクを判断するために使われる指標として「LH比」というものがあります。

LH比は次の計算式から算出します。

LH比=LDL値÷HDL値
・LDL(悪玉コレステロール値)
・HDL(善玉コレステロール値)

LH比の基準は2。この数値を超えると動脈硬化のリスクが急激に高くなると言われています。

悪玉コレステロールは血管の組織に入り込み、それが酸化すると血管の内側に「プラーク」と呼ばれるコブ状の膨らみができます。このプラークが増えたり大きくなったりすることで、血管が硬くなり動脈硬化を引き起こす原因になるのです。

悪玉コレステロールとは逆に、善玉コレステロールはプラークからコレステロールを抜き取る働きをします。そのためLH比が低い、つまり善玉コレステロールが多い状態では動脈硬化のリスクが低くなり、逆にLH比が高ければリスクも高くなる、ということですね。

動脈硬化予防とアンチエイジングには抹茶のレモンティー

抗酸化作用の高い食べ物として先生がオススメしていた食べ物が「レモン」です。

レモンはビタミンCが多い食べ物として知られており、ビタミンCといえば抗酸化作用をもつ栄養素として有名ですよね。

しかし、ビタミンCだけなら、レモンよりもパプリカなどのほうが含有量が多くなります。

それでも抗酸化作用という点においてレモンが他の食品より優れているのは、レモンの皮に「ノビレチン」というポリフェオールが含まれているからです。

ノビレチンは柑橘系の果物に多く含まれている成分で、次のような医学的効果がわかっている注目のポリフェノールです。

  • 血糖値の上昇抑制
  • がん発生の抑制
  • 慢性リウマチの予防・治療効果
  • 認知症の予防

このノビレチンを効果的に摂るための方法として先生がオススメするのが「抹茶レモンティー」です。

お茶には活性酸素を抑制するカテキンが含まれます。これも抗酸化作用が高い成分ですね。このカテキンを多く含んでいるのが、お茶の葉をそのまま粉末にした抹茶です。

カテキンを多く含む抹茶と、ノビレチンを多く含むレモンを一緒に摂れば、更に高い抗酸化作用を期待できるというわけです。

抹茶レモンティーのポイントは、レモンを絞った後の皮も抹茶にいれることです。レモンの皮を入れた状態でしばらく置くことで、レモンの皮に含まれるノビレチンをお茶の中に抽出することができます。

ノビレチンは熱にも強いので、お湯に入れても効果は変わりません。更に多くのノビレチンを抽出したければ、煮出してしまってもOKのようです。

ノビレチンを多く摂るため、レモンティーを飲んだ後のレモンの皮をそのまま食べることも先生はオススメしていました。これは結構難しいかなと思いますが、もしレモンの皮を食べることに抵抗がない人はやってみてはいかがでしょうか。

この抹茶レモンティーを作る際の注意点が1つ。

一般的にレモンの表面には農薬を含んだワックスが塗ってあります。

そのため、レモンはノーワックスのものを使うか、使う前に表面を良く洗うようにしてください。

こちらのページでワックスを落とす方法を紹介していましたので、参考にしてもいいかもしれませんね。

ノビレチンはシークワーサーにも多く含まれる

丁先生はレモンの皮を使うことでノビレチンを摂る方法を紹介していましたが、沖縄の果物「シークワーサー」にもノビレチンは多く含まれます。

その含有量は柑橘系の中でもダントツです。

例えば、一般的な温州ミカンでは100g中24mg、カボスで89mg、ポンカンでも127mgなのに対し、シークワーサーの場合は267mgも含まれます。

シークワーサーは沖縄県の大宜味村の特産品になっていますが、この大宜味村は世界一の長寿村と言われており、その理由がシークワーサーをたくさん食べることという研究報告もあるほどです。

シークワーサーのノビレチンは、レモンと違い果汁にも多く含まれています。わざわざ皮を煮出したりしなくても、普通に食べるだけでノビレチンを摂ることができるのは嬉しいですよね。

ただ、レモンと違い普通のスーパーでは手に入れることが難しいという点がシークワーサーのネックでしょうか。

もしご近所のスーパーで売っていないような場合には、ネット通販でシークワーサージュースなどを購入するのもいいかもしれませんね。

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