長寿の秘訣は「粉豆腐」?粉豆腐の効果とオススメレシピ
諏訪中央病院の医師で、長寿研究の第一人者の鎌田實(かまた みのる)先生。
その鎌田先生がオススメする長寿食をサタデープラスで紹介していましたので、気ままにまとめてみたいと思います。
目次
中性脂肪と悪玉コレステロールを下げる「レジスタントタンパク」
皆さんは「レジスタントタンパク」というのを聞いたことはあるでしょうか?
これは体内で吸収されにくい性質を持つタンパク質で、腸内で悪玉コレステロールと結合するという特徴をもちます。
結合されたコレステロールはそのまま体外に排出されるため、結果として体内の悪玉コレステロール値が下がることに成増。
LH比で動脈硬化のリスクを判断するでも取り上げましたが、動脈硬化のリスクを判断する基準は「LH比」です。
悪玉コレステロール値が低くなればLH比も低くなり、結果として動脈硬化の予防になります。
動脈硬化を予防できれば、動脈硬化を起因として引き起こされる、脳梗塞、脳血栓、心筋梗塞を予防することにもつながりますし、脳血管性の認知症も防ぐことができます。
レジスタントタンパクを多く含む「粉豆腐」
では、レジスタントタンパクはどんな食品に多く含まれているのでしょうか?
鎌田先生がオススメするレジスタントタンパクを多く含む食品が「粉豆腐」です。
粉豆腐、あまり聞き慣れない食品ですよね。
この粉豆腐、高野豆腐から出来ており、高野豆腐を細かく砕いて、パン粉や小麦粉のようなパウダー状にしたものです。
高野豆腐は普通の豆腐を凍らせて作りますが、凍らせた豆腐には、生の豆腐と比較してレジスタントタンパクが格段に多くなるのです。
ただ、高野豆腐を使った料理と言えば、含め煮や煮物など、ある程度使い道が限られてしまいますよね。
しかし、パウダー状になった「粉豆腐」なら、小麦粉やパン粉の代わりに使ったりするなど、工夫次第で色んな料理に使えるようになるというメリットがあるのです。
粉豆腐を使ったオススメレシピ
粉豆腐を使った参考レシピとして、3つの料理をご紹介したいと思います。
野菜たっぷり「粉豆腐の炒り煮」
1つめは「粉豆腐の炒り煮」です。
これは番組の中では具体的なレシピの紹介は無かったのですが、長野県商工会 のページに具体的な作り方がありましたので引用させていただきます。
■材料(2人分)
・粉豆腐 30g
・ちくわ 1/4本
・干ししいたけ 1枚
・にんじん 25g
・長ネギ 25g
・だし汁 90cc
・油 適量
・砂糖 小さじ1
・醤油 小さじ1
・塩 少々
・卵 1個■作り方
- ちくわを半月切りにする。
- 干ししいたけを水でもどして薄切りにする。
- ネギを小口切りにする。
- 鍋に油を熱し、①~③をいため、だし汁を入れて煮る。
- 調味料(砂糖、醤油、塩)を加える。
- 粉豆腐を入れ、ざっくり混ぜふたをして、弱火で2分煮る。
- かき混ぜながら、水気がなくなるまで炒り煮。
- 溶き卵を回しかけ、ふたをして蒸らす。
ニンジンや長ネギなどを使っていますが、これらの材料にこだわらず、冷蔵庫に余っている野菜などを使ってみてもいいようです。
番組の中では、粉豆腐を入れる前に切った青菜を入れたりしていました。
自分なりのレシピを作ってみるのもいいかもしれませんね。
小さい子にも大人気「粉豆腐のミルク煮とドリア」
2つめのレシピは粉豆腐のミルク煮と、それを使ったドリアです。
- 玉ねぎ(1/2個)、ニンジン(1/2本)をみじん切りして炒めます。
- 火が通ったら牛乳(約300ml)を入れて温め、コンソメで味付けします。
- 粉豆腐(1カップ程度)を加え混ぜ合わせます。
- 最後に溶いた卵(1個)を入れて仕上げます。
最終的には半熟のスクランブルエッグのようにプルプルした感じになるよう材料の量を調整するのがポイントです。
このままでも美味しく食べられるミルク煮ですが、これを使ってドリアも作れます。
作り方は簡単。まず耐熱容器にミルク煮を敷き詰めます。その上にホワイトソースで煮込んだ野菜をかけ、最後にチーズをのせます。
ドリアのご飯の代わりにミルク煮を使うようなイメージですね。
それをトースターで8分ほど焼けば完成です。
つなぎに粉豆腐を使うだけ「粉豆腐のハンバーグ」
最後は粉豆腐を使ったハンバーグです。
これの作り方は簡単、つなぎとしてパン粉や小麦粉の代わりに粉豆腐を使うだけです。
粉豆腐の量を調整すれば、肉の量も少なくしたヘルシーで栄養満点のハンバーグにすることも出来ますね。