バレエを全く知らない男が「白鳥の湖」を見てきた

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先日、上野の東京文化会館でバレエ「白鳥の湖」を見てきました。

特にバレエには興味がないのですが、妊娠中の妻が出産前に行ってみたいというので、その付き添いとしていってきた次第です。

この記事では、これからバレエに行くような方に向けて情報を整理してみようと思います。

行く前に準備したほうがよいこと

ストーリーを確認する

これ、超重要です。

当然のことながら、バレエではセリフが一切ありませんし、ナレーションによる説明もありません。

ステージ上の雰囲気とオーケストラが演奏する音楽を聞いていれば、盛り上がる場面なのか悲しい場面なのかくらいはわかります。しかし、基本的には動きと躍りで物語を表現するので、ストーリーをわかっていないと全体の半分も楽しめないでしょう。

実は私も事前にストーリーを確認せずにいったので内容がほとんどわからず、第一幕の途中では少し眠くなってしまいました・・・。これではマズイと思い、最初の休憩時間に慌ててスマホでストーリーを確認しました。

ストーリーを知らないひとはこちらのサイト などを参考にどうぞ。

バレエのチケットは安いものではありません。せっかく行くなら事前にストーリーを確認して公演を楽しめるようにしておくのがよいと思います。

オペラグラスを準備する

ホール内に入ってから気付いたことですが、オペラグラスをもっている人がちらほら見受けられました。中には本格的な双眼鏡を持ち込んでいる人もいます。全体の1割くらいの人が持っていたと思います。

私が座ったのはステージから遠い4階の席だったため、ダンサーは小さくしか見えません。会場内では有料でのオペラグラスの貸し出しがあったので、1回目の休憩の時に借りてみました。貸出料が500円で、その他に5,000円の保証金が必要です。保証金は返却の時に戻ってきます。

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実際に貸し出してもらったオペラグラスです。

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オペラグラスを使うと、ダンサーの表情や細かい動きまで見えるようになりました。とはいえ、オペラグラスを使っていると手がつかれますし、ステージ全体を見渡すこともできません。ずっと使いながら鑑賞するのは現実的ではありませんが、主役のソロパートなどの要所要所で使うにはよいと思います。

オペラグラスをもっている方は持っていってみてはいかがでしょうか。楽しみが増えると思いますよ。

当日の服装は?

当日の服装ですが、ラフすぎると浮くかもしれません。

来場者の8-9割は女性でしたが、みなさんお洒落な服装でしたし、着物の方も数人見かけました。男性の場合も、カジュアル目のスーツや、襟つきのシャツにジャケットという服装が多かったです。全体的にキレイに整った服装の人ばかりなので、ジーンズにTシャツといった服装は避けたほうが無難です。

普通の人はバレエ鑑賞に行くことは多くないと思います。せっかくの機会ですから、お気に入りの服でも着て気分も盛りあげていきましょう。

公演の流れをご紹介

当日のタイムテーブルは次のようになっていました。

第1幕(転換3分)第2幕 休憩 第3幕 休憩 第4幕
14:00-15:15 20分 15:35-16:20 15分 16:35-16:55

2回の休憩を挟み、全体で3時間ほどの時間となっています。

休憩時間にはロビーで飲み物や軽食を購入することができます。飲み物は、コーヒーやペットボトルのお茶やコーラなどのソフトドリンクのほかに、ビールやワイン、シャンパンなどのアルコールも販売しています。

こちらは窓口が3つある販売コーナーです。

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こちらではシャンパンやワインなどをあつかっていました。

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メニュー表です

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私は眠くなるのを避けるためにアルコールは飲みませんでしたが、シャンパンやワインを飲んでいる人は何人かいましたね。

素人がはじめてバレエを見た感想

私は1回目の休憩中にストーリーを確認したので、その前の第1幕と第2幕では全く話の内容がわかりませんでした。特に第1幕の王子様の宴の場面では、たくさんの人が踊っているな〜くらいの印象しか持てず、途中から眠くなってしまったほどです。

しかし、第2幕からは眠気も吹き飛びました。聞き覚えのある有名な音楽が使われ出したという理由もありますが、それより何より、この場面から登場するプリマ(主役のダンサー)の踊りが素晴らしかったからです。

ステージ上を激しく大きく移動しながらも、上半身の動きは肩から指先まで非常に滑らか。つま先立ちで片方の足を大きく振り上げながらも、全くふらつくことなくピタッと静止する。劇中での大きな見せ場となる32回転でも、最後まで回転の軸がブレたりふらつくことも綺麗に踊りきる。

その動きは誰が見ても美しいと感じるものだと思います。それくらい素晴らしいものでした。主役ということでの贔屓目もあるかもしれませんが、他のダンサーと比べてダントツで上手かったと思います。ちなみに、この日の主役は『セリーヌ・ギッテンス』という方でした。

また、オーケストラによる生の演奏も素晴らしかったです。生の演奏による音が体に響くような感覚は、DVDでの鑑賞では感じることができないものです。

特に、第3幕でオディール(黒鳥)が王子様を誘惑するシーンや第4幕のクライマックスでは、生の演奏の効果もあり非常に盛り上がります。

いったことがない人は是非一度どうぞ

初めてのバレエ鑑賞だったので、行く前は楽しめるかどうか不安でしたが、結果としては非常に満足できました。休憩時間も含めて約3時間の公演でしたが、体感的にはもっと短く感じました。特に第3幕から最後まではアッという間でしたね。

いままでバレエ鑑賞に行ったことがない人は1度行ってみてもいいのではないでしょうか。ダンサーの踊りと、それを盛り上げる演出や生の演奏による舞台はいい経験になると思いますよ。

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