ママ・パパになる第一歩。プレママ・プレパパ教室に行ってきた
目次
プレママ・プレパパ教室ってなに?
先日、私が住んでいる自治体が主催するプレママ・プレパパ教室に行ってきました。
プレママ・プレパパ教室とは、初めの出産を控えたママとパパを対象に自治体や病院などが行う、妊娠中から出産後に必要となる知識を教えてくれる講習会のようなものです。
私が住んでいる自治体では子育て支援に力を入れているようで、プレママ教室や新米ママ同士が交流するためのイベントが増えてきています。
実家を離れて出産する女性にとっては、産前・産後の時期に相談できる人がいないと不安を感じることも多いようですが、そのような女性の相談に乗ったり、質問に答えたりといったこともやっているようです。
どんなことをやっているの?
時間は午前中から夕方くらいまで、昼食を挟んでほぼ1日の日程でした。参加者は私たちを含め10組ほどの夫婦です。
主催する組織によって内容や時間も様々のようですが、次のような内容で講習が行われました。
- 出産までの過ごし方と注意点
- 出産後の赤ちゃんとの接し方
- 沐浴のデモンストレーションと体験
- パパによる妊婦体験
- 自治体による子育て支援の説明
この中で特に役だったこと、よかったと思うことなどを紹介してみたいと思います。
出産までの過ごし方と注意点
妊娠中の栄養や体調管理に関すること、陣痛が始まってから出産までの大まかな流れ、出産を控え不安や疑問に思っていることについての質疑・応答、といったことが行われました。
個人的にためになったのは次のようなことです。
- 妊娠37週に入ると予定日前でも陣痛が始まる可能性がある。そのため、出産予定の産院から遠く離れたところに出かけたり旅行に行くのは控える。
- 初産の場合、陣痛が始まってから出産までは15時間かかるのは普通。子宮口が出産可能な10cmまで開くのに12時間程度、そこから出産まで3時間程度。
- 陣痛が5分間隔くらいなら出産までは時間的にまだ余裕がある。あまりあわてずに対応すること。
- 陣痛中は意識してリラックスする。子宮口が開ききるまでは息を止めたり体に力を入れてしまうのは良くない。痛くても息を止めず、できるだけ深呼吸するか、浅くてもいいから呼吸を続けるようにする。
初めての出産なので陣痛が始まると慌ててしまうかもしれませんが、いざというときに正しく対応できるように知識を得ておくことは大事ですね。
出産後の赤ちゃんとの接し方
ここでは赤ちゃんが泣いたときの対応に関する説明が参考になりました。
赤ちゃんが泣いているとき、私達はその原因が何かを考えようとしますが、赤ちゃんは必ずしも原因があって泣いていることばかりではないということでした。
まず赤ちゃんが泣いている場合には次のようなことを確認します。
- ミルクを欲しがっていないか?
- オムツが汚れていないか?
- 暑かったり寒かったりしないか?
- 赤ちゃんが不快に思うようなことはないか?
- 熱や鼻水など、体調面で異常はないか?
- 普段と違う泣き方をしていないか?
これらを確認しても特に問題がなければ、抱っこしてあやしたりしますが、それでも泣きやまないような場合、具体的な原因が可能性が高いため、しばらくそのままにしておいても良いそうです。
大事なのは、赤ちゃんが泣くのは異常なことではなく普通のことと考えておくこと。
泣いている状態を異常なことととらえ、無理に泣きやませようとしたり、その原因を分かってあげられない自分を責めたりすると大きなストレスになり、育児疲れの原因にもなります。
どうしても泣きやまなければ、少しその場を離れて気分転換をしてみてもいいでしょう。
生後5ヶ月くらいになれば理由もなく泣くことも無くなるので、それまでは過度に心配したり自分を追い込みすぎないことが重要のようです。
沐浴体験
沐浴体験では講師の方の説明のあと、赤ちゃんの人形を使い、服やオムツを脱がせるところから、ベビーバスにいれて赤ちゃんの体を洗い、またオムツと服を着せるところまでを実際にやりました。
やってみた感想は、想像以上に大変・・・、でした。
一番大変だったのが、常に赤ちゃんの首から頭を支えておく必要がある点です。ベビーバスを使う期間は生後2〜3ヶ月ですが、その時期はまだ赤ちゃんの首が据わっていません。そのため、首から頭を支えてあげる必要があります。
沐浴では最初に顔を拭き、そのあとに頭、体の順番で石鹸で洗い泡を洗い流すことになります。左手で首を支えていると、使えるのが右手だけになります。耳にお湯や泡が入らないように気をつけながら片手だけで洗うのは、慣れないと結構難しいです。
そして、左手は常に首を支えているので結構疲れます。沐浴が終わった後は左腕から左側の背筋あたりに疲労が残るのを感じました。参加者の中には普段使っていない筋肉を使ってしまったために、背中から腰のあたりを痛めてしまった人もいたほどです。
ベビーバスでの入浴はパパの役目にしている家庭も多いようです。まったく動かない人形でも大変だったのに、動いたり泣いたりする本物の赤ちゃんでできるのかどうか、ちょっと不安になりました・・・。
父親による妊婦体験
次にやったのが妊婦体験です。
これはTVなどでみたことがある人も多いと思いますが、お腹の辺りに4〜5キロ位のおもりが入ったエプロンのようなものを身につけることで、臨月の妊婦の大変さを疑似体験するというものです。
いや〜、これも良い経験になりました。
まず足下がほとんど見えません。マタニティードレスのようなゆったりした服を着ると更に見えにくくなります。さらにお腹が大きく重いため、全体的に体のバランスが悪くなります。
この状態で階段を降りたり段差があるところを歩くのがちょっと怖くなります。そして立ったり座ったりするのも大変です。床に腰を下ろしたりするのはもちろんですが、イスに座るのも一苦労です。立ち上がるのは更に大変でした。
妊婦体験は10分程度でしたが、出産を控えた妊婦の方は24時間この状態だということを考えると本当に頭が下がる思いです。
妊婦の旦那さんは是非奥さんに優しくして普段の生活をサポートしてあげてください。
非常に充実した1日になりました
参加する前は、せっかくの休日が丸1日つぶれるのはもったいない〜、などと思っていました。しかし終わった後は、参加して良かったという思いが強かったです。これは妻も同じでした。
特に沐浴のレクチャーと妊婦体験は非常に良い経験になります。
もし機会があれば皆さんにも是非参加して欲しいです。思った以上に楽しめたり、得るものが大きい経験になると思いますよ。